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カプサイシン抽出実験 その2

ではでは、お試し実験のカプサイシンの抽出の続き。少し専門的な話です。

色素や油分を分離して純粋なカプサイシン(白色結晶)が採りたいって話ですね。


それにしても抽出液の色が美しい(^^)✨まぁこの色素が不純物なわけですが…


この後の精製アイデアとしては(-ω-;)

A.水を加えてカプサイシンを析出させる(カプサイシンは水に溶けない)

B.活性炭による色素の脱色(吸着)

C.酸塩基抽出(カプサイシンを水溶性にして分離)


Aは抽出液の濃度が薄いと析出する固体が細かすぎてろ過できなかったり、

濃度濃いと色素や油分も水に溶けないので、カプサイシンと混ぜこぜの

凝集体になってしまったり。悪手でした('_')

↑微細な固体の懸濁液になってしまいろ過できない


Bの活性炭による脱色はまずまず。少し水を加えてから

活性炭入れてろ過するとかなり脱色されます。

…が、カプサイシンも吸着されるし水に溶けないので、

ろ過時にかなりロスしてる(-ω-;)ウーン


Cはカプサイシンに酸やアルカリを入れて水に溶かす方法。

アルカロイドの抽出に用いられる手法ですね。


実はこれが本命だったのですが、勘違いで完全に失敗。

ベーシックなアルカロイドは酸で水に溶かしますが、カプサイシンはダメっぽい。

(専門的な話ですが、カプサイシン中のアミンの部位は中性的なアミド結合の形

なのでプロトン化しないっぽい。フェノール部位もあるからアルカリからいけば

いけるのかな…(-""-)?)

…というわけで、ここまで試したところで抽出液が枯渇(+_+)

天然物からの抽出・分離は確立するまで難しいね┐(´∀`)┌ヤレヤレ

この実験はエンタメ的に色んな人がやっていますが、単離に挑戦してる人が

いない(研究でHPLCを使ったのとかはありますが)のはこの辺が理由かな。

カラムクロマトで無理やり分離もできるんでしょうがね。

手間と効率悪そうだからやりたない。

不完全燃焼だけど今回はここまで!( ・ω・ )/気が向けばリベンジします~

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