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あっという間に真夏日の山梨。。

6月も始まりは過ごしやすい気温だなーなんて思っていたら

あっという間に梅雨明けて真夏日ですね(-_-;)



農家の友人が梅雨時期は植物の成長に一気にスイッチが入るなんて

言ってました。逆に春の草花は一生を終えるタイミングでもあります。

今回はそんな終わりの植物の恩恵を拾いに、河川敷へ行ってまいりました。



ちょっと若いころの写真しかありませんが、こちらの豆っぽい植物が今回の

ターゲットです。こちら、春先に定番の景色を彩ってくれるカラシナという植物。

平たく言うと、菜の花ってやつですね。春の河川敷の風物詩でしょう(^▽^)


春に黄色い花を咲かせるカラシナですが、初夏には花を落とし種をつけます。

このカラシナの種、身近な調味料である和辛子、もしくはマスタードの原料で

あることはご存じでしょうか?('ω')

※河川敷のカラシナはセイヨウカラシナといい、厳密にはマスタードの原料と

 種類が違うのですが。


種は枝豆やインゲン豆のように鞘に包まれています。この鞘がカラカラに

なるまで散歩時に定期的に監視(´◉ω◉` )じー

乾燥を確認したある日、90Lのくそでかゴミ袋を持って河川敷に出発!

一面鞘が鈴なりの株ばかり。茎から切ってごみ袋に入れ、激しく揺すったり

足に軽く叩きつけるようにして種だけ袋内に落とします。

1時間ほどやって軽くごみを除いたら…



わっさー( ՞ਊ ՞)THE 収穫★という光景。200-300gってところでしょうか。

しかし直前に草刈が行われててあまり集められなかった(´Д⊂グスン

この状態ではまだ細かなゴミや虫が混入しているので一度薄く広げて天日干し☀

結構沢山の虫が逃げていきます。



その後軽く息を吹きかけてごみを飛ばしますが

まだまだゴミが沢山…目視で取ってもいいですが、そこは合理性重視の理系。

塩水選で分けてみましょう。少し濃い目の塩水を作ってしばらく放置。

水を吸って重くなった種だけが底に沈みました✨きれいに分離!

塩水を除くために種は真水で洗います。



しかしここで弊害があります。

こいつら、そこかしこの土手で繁茂している通り生命力が強い強い。

給水すると一気に発芽するので急速に乾燥させたいところ…(゜゜)

というわけで、どこの誤家庭にもある真空デシケーターにシリカゲル入れて

減圧乾燥。これがスーパードライってやつです🍺



普通にやる場合は日差しの強い日を選び、半日ほどで乾燥させる気で

やった方がよさそうですね。


あとはざーっと目視でみて気になる異物があれば除去。精製後は乾燥重量で

260gほどでした。ここに塩や砂糖なんかを入れてヒタヒタまで好みの酢を添加。

3日ほど酢を吸収させ、酢が少なくなれば足す感じに。プックプクになって嵩も

増えていますΣ(・□・;)



ほんでこいつを好みの粗さまで挽きます。すり鉢なんかでもいいけど手間かかり

すぎるのでフードプロセッサーが無難です。挽きながら、仕上がりの粘度を

予想して重すぎるようだったら酢を追加。挽いたことでまた酢を吸収したり

するので、この辺は自分の感覚でやりましょう。出来上がったのがこちら✨



260gの実から600gのマスタードが完成しました。1年分はありますね("´∀`)b

ただし出来上がった直後はなじんでおらず、苦味が強いです。

常温で3日ほど置いたのち、1か月は冷蔵庫で保管します。(早くタベタイ…


というわけで、実食は来月。ただ、実は私はこれまで何度も作ったことが

あるのですが(;^_^A実際、市販品の方が完成された味がするのですよね。


まぁメーカーもより美味しく、食べやすく企業努力されているので当然ですね。

体験込みで楽しみにしている味なのです。お手製品は市販品より鮮烈な辛みが

あって原始の味はこんなだったのかなと考えさせられるものです( *´艸`)


採取欲・知的好奇心・食欲を満たしてくれる良い植物です。

皆様も興味があれば、来年採集に行ってみてはいかがでしょうか(⌒∇⌒)


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